2003年12月27日
トーノZEROアニメ感想カレイドスター total 2166 count

誰もが求める栄光の待つ残酷な場所を、残酷さゆえに拒絶するそら!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、トーノZEROです。

 今日のカレイドスターの感想。

 燃え足りないことを悩むメイ。しかし、そらが出場することを知ったとき、燃えることができるというのが面白いですね。囲碁は一人では打てない、ということですね。

 そらだけ自腹で旅費を出していた? なかなか泣ける状況ですね。

 ギスギスした控え室。

 因縁ありげなレオンとユーリ。

 そのあとの、メイとそらの親しげな会話。どこかで親しい二人でもあるわけですね。この微妙な距離感が面白いです。

 まるでそらに語りかけるような、レイラの挨拶。

 天使の技をまるで盗んだように、先に演じる、手伝ってくれた二人。

 「こういう世界なんだ。覚悟していたはずだ」というユーリ。

 しかし、技を失敗する二人。

 「ここは目指していた場所じゃない」そう思うそら。

 そらが棄権したことを、ステージを汚したと言うレイラ。この瞬間、レイラとそらは違う道を歩き始めているのかもしれません。

今回の一言 §

 これは実に奥深いエピソードですね。

 天使の技をものにしたそらは、優勝できたはずです。

 それにも関わらず、「ここは目指していた場所じゃない」と思って棄権してしまうわけです。

 それは、いったい何を意味しているのか。

 おそらく、より難しい道を選んだと言いことでしょう。

 ただ単に、凄い技を見せて優勝することだけが目的となる世界は、究極的に理想となるものではない、ということです。

 そうではない別の、より高度な高みがあるはずです。

 きっと、そらは、そのことに無意識のうちに気付いているのでしょう。しかし、具体的にそれが何かが見えないのでしょう。

 そらは挫折を経験することになるようですが、それは超えるべきハードルを発見したことの同義語です。

 実に面白い作品ですね。